ウクライナ
Ukraine
Ukraine
Bandura Concert
バンドゥーラ 演奏家のナターシャ・グジー(Nataliya Gudziy)さんは、ウクライナ出身で日本で活動されてる歌手の方ですね。この方がウクライナの平和を願って 四月から五月にかけて講演をされています。YouTubeの説明個所に日程が記載されていますので、ご興味のある方は覗いて観て下さい。
ここに掲載しているナターシャさんの動画「防人の詩」は 皆さん良くご存じの 長崎県出身の「さだまさし」さんが「二百三高地」(昭和55年作 カラー作品)という 映画の主題歌 として創られた曲ですね。この曲が発表された時には 賛否両論が 世間を賑わしたそうですが「佐田 雅志(本名)」さん 御自身は 反戦歌の 楽曲として創られたそうです。
ナターシャさんの動画サイトには同じく「さだまさし」さんが「山口百恵」さんの為に 創られた「秋桜(コスモス)」や ジブリ作品の主題歌などが投稿されています。ナターシャさんは 子供の頃 1986年( 昭和61年4月26日)に起きた「チェルノブイリ原子力発電所事故」の すぐ近くに 居られた関係で 2011年(平成23年3月11日)に起きた 「東北地方太平洋沖地震」による「福島第一原子力発電所事故」の 僅か 11日後に投稿された動画もあります。
「バンドゥーラ」という 楽器を観ていて「さだまさし」さんが 良く 演奏していた「バイオリン」と 日本の 和楽器「琴」との 中間みたいな 楽器だなあと 感じているのは 私だけでしょうか?
乃木 希典(のぎ まれすけ )
乃木大将を演じた仲代 達矢(なかだい たつや )氏
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
風はどうですか 空もそうですか
おしえてください
私は時折苦しみについて考えます
誰もが等しく抱いた悲しみについて
生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと
病いの苦しみと 死にゆく悲しみと
現在の自分と
答えてください
この世のありとあらゆるものの
すべての生命に約束があるのなら
春は死にますか 秋は死にますか
夏が去る様に 冬が来る様に
みんな逝くのですか
わずかな生命のきらめきを信じていいですか
言葉で見えない望みといったものを
去る人があれば 来る人もあって
欠けてゆく月も やがて満ちて来る
なりわいの中で
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
※ 海は死にますか 山は死にますか
※ 春は死にますか 秋は死にますか
※ 愛は死にますか 心は死にますか
※ 私の大切な故郷もみんな
※ 逝ってしまいますか
(※くり返し)
「防人詩」は 飛鳥時代の紛争「白村江の戦」の後、「筑紫(九州)」沿岸を守っていた人達「防人(さきもり)」が詠んだ和歌。奈良時代 末期に編纂された 日本最古の和歌集「萬葉集(まんようしゅう)」に収録されており、「さだまさし」さんが 其れを基に創作されたのが「防人の詩」です。
「さだまさし」さんは「國學院大學」で 学ばれて居たので 当時の「防人」達の 心情 や 家族・友人・知人 達の 想いが 良く理解できたのでしょうね。歌詞は現代語に成っていますが 日本語話者として 一度 「万葉集」に 触れて観ては如何でしょうか!
「コロナ」や「紛争」で 世知辛い 世の中ですが「古(いにしえ)」の人達に 想いを馳せて観るのも「巣籠(すごもり)」を楽しく 過ごすせるのではないかと思います。